著者 |
編集部 |
出版社 |
ベースボール・
マガジン社 |
出版年月 |
1999年7月 |
価格 |
\800 |
入手場所 |
学生生協 |
書評掲載 |
2001年2月 |
評 |
★★★☆☆ |
|
同時期に発売された『マラソンに勝つ。』が、今後のマラソン界の展望や、大御所(かつて一世を風靡した名選手)達の提言が中心になっているのに対し、こちらは日本のマラソンの歴史を振り返り、「こんなすごい選手がいました」「こんなすごいレースがありました」という話題が中心。 両書籍ともシドニー五輪前に出版されたムックで、石井信氏の「五輪選考騒動史」など、同じようなテーマもあるが、この2冊で日本のマラソンの歴史はほとんど充足できる。 いまやエドモントン世界選手権銀メダリストの土佐礼子選手を始め、渋井陽子選手など、将来有望な選手が続々と生まれている。輝かしい日本のマラソン最強伝説に新たな歴史がどんどん加えられていくことは非常に心強い限りである。
しかし、気になるのは「オリンピック日本代表・・・列伝」に、ベルリン五輪金メダリストの孫基禎選手が挙げられていないこと。 国籍上いろいろな問題があったらしいが、日本代表として出場している以上、彼に触れることを避けるのはいかがなものだろう。
|