著者 |
高橋進 |
出版社 |
ベースボール・
マガジン社 |
出版年月 |
1997年10月 |
価格 |
\2,100 |
入手場所 |
学生生協 |
書評掲載 |
2001年2月 |
評 |
★★★☆☆ |
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タイトルの通り、マラソンに関する雑学ばかり100話を集めたマニアックな一冊。 マラソンの起源、国外・国内のマラソンの歴史、記録の変遷、科学的分析など、その内容は多岐にわたり、読んでいるうちに自然とマラソンというスポーツの様々な知識を得ることができる。
しかしいかんせん、難しい日本語が多い。漢字検定1級並みの四字熟語や、読めない漢字が次々と登場し、“いまどきの若いもん”にはちとつらい。 あるいはこの本はマラソン実況アナウンサーの即席教本としては最適かもしれない。 ただただ有名選手を追いかけ、選手の私生活を暴露するして視聴率を上げることに躍起になるのではなく、こういう本の一冊でも読んで、少しは勉強してくださいね。そんな著者の意見が文面に表れているのかな、とも勘ぐってしまう。
ちなみに、国内外を問わず、一線級の選手についてはなんらかのコメントを語っているが、彼がコーチとして関わった中山竹通選手については1行も割いていない。その理由は、中山選手の自伝「挑戦」を読めば、容易に想像がつくが、そうだとすれば、なんとも個人的な理由で書き上げた本なのだろうと、残念に思う。
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