著者 |
MCプレス編集部 |
出版社 |
MCプレス |
出版年月 |
2007年1月 |
価格 |
\1,000 |
入手場所 |
萩原書店 |
書評掲載 |
2007年2月 |
評 |
★★★☆☆ |
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「そんなわけないだろう!」 と、タイトルを見た瞬間に内容の信憑性をも疑いたくなるような表題が踊っているけれど、中身はまずまず充実している。
トップ記事は、弾む筋力を身につけるための「プライオメトリック・トレーニング」について、専門的で、結構負荷の高い練習法を紹介したり、トップ選手から学ぶコーナーでは、瀬古利彦、中山竹通らの大御所から、ヘルシンキ世界選手権で入賞した尾方剛、06年北海道マラソンで優勝した吉田香織ら、時代を担うニューフェイスも登場し、重たい話題から、軽めの話題までカバーしている。
そのなかでも、特に興味を惹かれたのが、メールでトレーニングを指導する「e-Athletes」を主宰する鈴木彰さんのインタビュー。 大学を卒業したら競技も卒業。そんな部員がほとんどの学校陸上に身を置いてきた者にとって、市民ランナーの記録なんぞ、なんの意義も感じていなかったと吐露し、その後市民ランナーの情熱を応援する立場に転身した経緯がつづられていて、つくづくランニングとは奥の深いものだと感じてしまう。
本書を読んだからと言って、突然足が速くなることは絶対にないけれど、練習方法に正解なんてないんだ。自分に合った練習を見つけることがいかに大切なのかを教えてくれる一冊です。
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