著者 |
クリール編集部 |
出版社 |
ベースボール・
マガジン社 |
出版年月 |
2006年7月 |
価格 |
\1,500 |
入手場所 |
bk1 |
書評掲載 |
2007年2月 |
評 |
★★★★★ |
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マラソン・ニッポンの黄金期を築いた、歴代の名ランナーのインタビューを通じ、彼らの競技哲学や、手探りで身につけていった独自のトレーニング法が満載の一冊。
「売り文句」として『ジョガーのための・・・』とあるが、対談相手は世界トップクラスの選手ばかりであるので、練習方法も当然ハイレベル。競技に対する考え方も我々とは一線を隔している感じがする。 それだけに、マラソン・ニッポンの歴史を知りたい、少々マニアックな(例えば、月刊誌に掲載される「一流選手の練習法」なんかを隅々まで読んで、うんちくを披露しちゃったりするような・・・)人には喉から手が出るような貴重な話題が豊富。
具体的には、君原健二、宇佐美彰朗、瀬古利彦、中山竹通、宗兄弟、伊藤国光、谷口浩美、森下広一、川嶋伸次、増田明美、山下佐知子、有森裕子、高橋尚子、野口みずきの14章で、迫力あるカラー写真が彩りを添えてくれる。 またこれ以外にも、「プリンス」と称された沢木啓祐や、「裸足のランナー」アベベ・ビキラへの追悼記事もあり、ごく一般的なジョガーには食傷気味になりかねない。
たとえば、沢木さんはインタビューの中で「フルマラソンを4時間で完走することを目指すランナーを指導したことは私にはありません」と、その対象をトップランナーに絞って語っているようだ。
唯一誰でも使えそうな話題といえば、後半の金哲彦さんのマラソントレーニングだろうか。 マラソン解説でも平易で分かりやすいけれど、やはり文章を読んでも具体的で分かりやすい。
これだけの情報満載で¥1,500はお買い得。
だが、いろいろな書店で探したけれど(少なくとも市内3店舗、都内2店舗)、どこにも売っていない・・・。 やはり、内容が一般向けにしては刺激が強すぎるのだろうか。
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