著者 |
編集部 |
出版社 |
宝島社
(別冊宝島298) |
出版年月 |
1997年2月 |
価格 |
\980 |
入手場所 |
古本屋 |
書評掲載 |
2001年2月 |
評 |
★★★☆☆ |
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不況の波の影響をもろに受けているアマチュアスポーツ選手は、現在最も受難の時代である。しかも、成功すれば、一年間にン億円という給料を手にするチャンスのあるプロ野球に比べ、陸上選手なんて、どんなに頑張っても、たかが知れている額だ(あのモーリス・グリーンですら、CM出演料を含めた年収は4億円と言う話だ(2001年7月29日放送のTBS系番組「ZONE」より)。世界No.1の陸上競技選手といっても過言ではないグリーン選手ですら、たった4億円!? 海外マラソンで世界最高記録で優勝でもすれば相当の賞金が出るが、年に何回も走れるわけではないし・・・)。
そんなアマチュアスポーツの実情を調査した本書は、陸上選手、特に日本の実業団選手の事情を知る上で、貴重な一冊であるように感じる。 内容については、非常に本音を交えた話も飛び出て、いささか衝撃的でもあるが、巻頭の中山竹通選手の読み仮名が、「なかやま たけみち」になっていたのを見て、いきなりこの本の信頼度を失墜させた・・・ ところで、「ハンコマシン」と自称し、年間数日しか出社しない某バスケットボール選手などは、怪我をして選手を引退したり、廃部になったりでもしたとき、果たして“社会復帰”できるのであろうか?(まあ、それだけ練習に集中できるというプロ意識の表れなんだろうが、それならせめて、オリンピックに出場するぐらいの結果を残さなければ…)
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