著者 |
有吉正博 編著 |
出版社 |
不昧堂出版 |
出版年月 |
2004年2月 |
価格 |
\1,700 |
入手場所 |
(寄贈) |
書評掲載 |
2004年2月 |
評 |
★★★☆☆ |
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第80回の記念大会を迎えた今年(04年)の箱根駅伝で、史上最高の準優勝を飾った東海大学。 その東海大学を箱根駅伝初出場に導いたのが、当時同校のコーチを勤めていた著者らだった。 その後著者は東京学芸大学に移り、第60回記念大会に同校にとっては23年振りの箱根駅伝本大会出場へも導いている。 本書は、第50回記念大会に2回目の出場を果たした東海大学と、60回記念大会へ悲願の出場を果たした東京学芸大学チームが、大会後に作成した記録をもとに再編集した貴重な一冊。
「箱根駅伝を走りたい」という夢をかなえた選手たちの当時の心境がとてもリアルに綴られていて、彼らの熱い情熱とひたむきさが伝わってくるよう。 また、あの当時から20年、30年経った近況、更には箱根駅伝を走ったことが彼らにどんな影響を与えてくれたのかなどについて、元・選手たちに当時を振り返ってもらっている。 彼らの多くが卒業後に指導者としての道を進むなかで、数多くの優秀な教え子を生み出してきた。そんな彼らの指導哲学の原点とも呼べるものが、彼らの走った箱根駅伝にあるのではないだろうか。本書を読み終わった後はそんな気持ちが芽生えてくる。
ちなみに、東海大学が50回大会に出場した際の手書きの奮戦記は、管理人が学生時代にワープロ書きしたものです(エッヘン!)。原文に忠実に写したので、「本当にこの字で良いのかな?」と心配しながらキーボードを叩いたことを懐かしく思い出します。 しかし、(私の責任ではないだろうが)誤字が多く、校正不足が感じられたほか、選手と著者のコメントの区分けが曖昧で、読みづらい。巻末の順位表も見方が分かりづらい等と、構成面に関しての改善点が多かったことが残念に感じた。
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