著者 |
編集部 |
出版社 |
ベースボール・
マガジン社 |
出版年月 |
1999年1月 |
価格 |
\800 |
入手場所 |
学生生協 |
書評掲載 |
2001年2月 |
評 |
★★★★☆ |
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いまや正月の風物詩ともなった箱根駅伝だが、自称駅伝マニアの私としては、この手の本は大好きである。 過去77回の歴史(出版当時)の中で、数々のドラマを生み、テレビ中継の開始に伴って多くのスター選手が生まれてきた。最近では藤田敦史選手(駒沢大→富士通)がマラソン日本最高記録を更新したり、藤原正和選手(中大)が初マラソン日本最高記録(学生最高)を記録するなど、箱根から世界へ羽ばたこうとしている選手も多くなってきたが、本書を読んでいると、箱根のスターの多くが、その後は低迷していることが感じられてしまう。 テレビの特番で、「あの有名人は今」などというタイトルで、一時期華が咲いた芸能人の現在を追っている番組があるが、これはそんな感じの本としても読むことが出来る。
遊びたい盛りの学生時代に、青春の全てを注ぎ、ヒーローとなった選手達。 服部誠、大久保初男、そして渡辺康幸・・・。大学卒業後の活躍を耳にすることが少なくなるだけに、箱根駅伝の異常な人気の弊害を指摘する声もあるが(私もそのひとりだが…)、だからこそ彼らは「箱根駅伝のスター」として伝説と化しているのだろう。
関東地区のみの、いちローカル大会に過ぎない箱根駅伝が、なぜこれほど人々を魅了するのかが、ちょっぴり垣間見れる気がする一冊である。
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