著者 |
西田善夫 |
出版社 |
講談社 |
出版年月 |
2000年5月 |
価格 |
\1,500 |
入手場所 |
学生生協 |
書評掲載 |
2001年2月 |
評 |
★★★★☆ |
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著者は元NHKのスポーツキャスターで、いかに視聴者をひきつけるかを常に考えている、いわば「スポーツ観戦のプロ」である。 それだけに、スポーツを楽しむための視野が広く、視点が鋭い。 シドニーオリンピック前に出版された本だけあって、オリンピック関連の話題が多いが、スポーツ界の裏話や、サッカーワールドカップの裏事情など、大変興味を惹かれる内容になっている。 また、著者は大学の講師を務めているだけあって、「スポーツ社会学」の入門書としても適しているように感じる。
ちなみに、「駅伝をオリンピック種目に」と、夢のある大胆な提言をしているが、駅伝はマラソンの人気を高めるためのエンターテイメントとして楽しめば良いと思うし、駅伝がオリンピック種目になれば、マラソンが弱体化する原因になってしまうので、私は反対である。
(それにしても、シドニーオリンピックの実況は“プロ”とは思えないくらい下手だった。男子100m走決勝なんて、「グリーン、グリーン…!」って連呼するだけだし、400mだって、タイムを読み上げているだけだもん。サッカーなんて、「ゴール、ゴール…!」って連呼するだけなら、肺活量には自信のある私の方が連呼できる。実況でメシ食ってるんだから、これぞ“プロ”の実況ってのを聞かせてほしい。)
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