著者 |
作:七三太朗
画:井深英記 |
出版社 |
秋田書店
(月刊少年チャンピオン) |
出版年月 |
2003〜2004 |
価格 |
各\390〜 |
入手場所 |
bk1他 |
書評掲載 |
2005年6月 |
評 |
★★★☆☆ |
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小児ぜんそくのために、運動を禁止されていた少年が、「なんでもいいから」と医師から運動を薦められ、中学入学を機に運動部に入部する。 スポーツのことは何も知らない少年が選んだ部活は、幼なじみの親友に付いていった陸上部だった。
全くの運動音痴の主人公・網野広美は、他の部員の邪魔になることはさせたくないと考える先輩部員に騙され、長距離種目を薦められ、歩くような速さでグラウンドを周回することが日課となる。 周囲からバカにされながらも、走ることの喜びを感じ、毎日コツコツ練習に励む姿がとても健気に描かれている。 何をやってもパッとしないダメ少年が、チームメイトとの友情を育みながらサクセスロードを駆け上がっていくという展開は、コミックとしてはとてもありふれた内容だが、少女マンガ的な爽やかな風を感じさせる丁寧な描写と、個性を際立たせたキャラクターが、ストーリーに彩りを加えている。
中学生離れした極悪非道人ヅラに、スーパーサイヤ人を彷彿とさせる髪型や寝グセ(?)には、思わずツッコミを入れたくもなるが、数々のスポーツコミックの原作を手がけてきた著者によって、主人公がどれだけたくましく成長していくのか、この先の展開が楽しみになる「陸上部コミック」です。
※ コミック単行本は全5巻
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